SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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今後のイラク戦略について、あるコラムより
出典 washingtonpost.com
URL http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/09/25/AR2005092501298_pf.html
原題 A Shift on Iraq
The Generals Plan a Slow Exit
日時 2005年9月26日
筆者 David Ignatius
発信地 カタール ドーハ
内容

当地のCentComの掲示板には、T.E.Lawrenceが1918年にアラブ兵を訓練して得たことを説く警句が掲げられている。”自身で完璧にやるよりも彼ら自身に不完全にやらせたほうが良い。ここは彼らの国で、彼らの方法であり、そして我々の時間は短い”

以下全訳
この台詞は昨年来現れつつある米国のイラクにおける軍事戦略の大きな変化を要約している。戦争を遂行している司令官らは、イラクを米国流の民主主義へと変えるとか、米国の価値観を与えるなどとは口にしない。彼らはイラク人が米国の占領を嫌っていることを理解しており、それゆえイラクの米兵はより多くではなく、より少ないほうがいいと考えている。なによりもまず、司令官らは現在のイラク人内乱者との戦いを望んでいない。イラク人内乱勢力は扱いにくいが、軍事的には大したことがなく、より大きな脅威であり、可能ならば何十万という米国民を殺害しようとしているアルカイダのテロリストに対する努力を妨げている。

私はこの週末、CentCom司令官John Abizaid大将が当地に司令官らを集めて、司令官の会合(commanders' huddle)を開いた際に米国の軍事戦略について詳細な説明を聞く貴重な機会を得た。その場で説明された軍事戦略は公衆が受け止めているのとは、少なくとも基調が異なるものであった。司令官らにとって、イラクは出口のないトンネルではない。彼らは来年にかけて米国の兵力を削減して、イラク治安部隊の訓練と顧問に重きを置いた戦力とすることを計画している。、彼らはイラク国内に恒久的な米軍基地を望んでいない。実のところ、アメリカの存在が非常に目に付くと国の安定が困難になるだけだと考えている。

司令官らの考えは主敵であるアルカイダとその派生運動に対する戦いにおける”長期戦争の原則”に示されている。その中で論じられているのはイラク側および友邦軍と協働するごとく”間接アプローチを用いよ”、イラク側に自身の治安および統治に責任を持たせることで”依存症候群を避けよ”、そして米軍の規模と存在感(visibility)を低減させることで”占領という印象を取り除け”などである。今後の年月の目標は中東における米軍がより小規模で、身軽で、より柔軟性を持ち、アルカイダにとって募集の旗印にされかねない果てしない米国の戦争を遂行しようとするよりも、地域の同盟国を助けるような存在となることである。

”対内乱戦闘の矢面に長く立てば立つほど、より長い間重荷を背負うことになる”と、イラクにおける米軍を指揮するGeorge W. Casey Jr.大将は語る。”我々が早くに(イラク治安部隊に)切り替わるほど、良い” Casey大将は説明して、”米軍の規模が小さいほど、これはイラク軍が強力となるに従い次第に可能となるのだが、我々にとって助けとなる”

Abizaid大将もCasey大将もイラクでは今後も厳しい戦闘が待っていると分かっている。内乱側は米軍と正面切って戦うほど強力ではないから、かわりにとりわけイラク人にとって致命的な効果をもたらす自爆攻撃や路肩爆弾を用いている。1月から8月の間にイラク国内での自爆攻撃は412回で、米国での統計によるとおよそ8千名が死亡している。8月の自爆攻撃の回数は前年と比較すると8倍の増加である。

このような内乱側と戦うにあたって、Casey大将は米軍およびイラク側の協同作戦、たとえば最近、イラク北西部であったタルアファル攻勢がその例であるが、へと移っている。このイラク化の方法の一つとして、Casey司令官はイラク側の旅団毎に10名からなる米側顧問チーム(10-man U.S. adviser teams)を組み込んでいる。顧問はイラク軍を指導するばかりでなく、より重要なこととして、米軍の航空支援を要請できる。つまりイラク側はAK-47ばかりでなく、F-16戦闘機と誘導爆弾で戦闘できるのである。

ブッシュ大統領と政権当局はイラクの民主主義についてますます様々な言葉で語り続けているが、軍からは同様の声は聞かれない。イラクでの政治内紛を2年以上も見てきて、彼らはより慎重になっている。”思うにこれをアメリカ民主主義へと形作るのはばかげている”とある将軍は語る。”非常に違った形式と性格になるだろう”軍司令官らはイラクではアメリカの存在に対してかほど強力な拒否反応があるのだから、第二次世界大戦後の占領をモデルとするのは適切でないと結論を下している。彼らは米国が成し遂げうることについては非常に低く見積もっている。

Abizaid大将をはじめとする司令官らがもっとも恐れていることは米国内での戦争への政治的支持が減少することで、イラク側統治への漸進的移行という戦略の根底が損なわれることである。彼らの見るところ、戦略は効果をもたらし始めているが、国を安定化させるにはさらに数年の難事業が必要である。将軍らは米国民が軌道を変えないことを心の底から願っている。が、その軌道は最近の政治論争が示唆するところよりは、より限定的でより現実的である。
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