SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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陸軍州兵の変革
出典 army news
URL http://www4.army.mil/ocpa/read.php?story_id_key=8447
原題 News Analysis: Guard transformation taking shape
日時 2006年1月11日
筆者 Les A. Melnyk少佐(Maj.)
発信地 ヴァージニア州Arlington(Army News Service 2006年1月11日)
内容

陸軍州兵の変革は、主だったところでは規格化旅団34個の建設であるが、予定されている完了年度2008年へと向かって進んでいる。

以下全訳最後まで
これら費用効率の高い、迅速展開可能な部隊への変革はテロとの戦い(the Global War on Terror)での海外への派遣が続き、合州国内では高貴な鷲作戦(Operation Noble Eagle)や国内災害対応での大規模な展開のさなかで行われている。


カトリーナ(Katrina)、イラクで部隊は繁忙(Katrina, Iraq keeping troops busy)

10月に、陸軍州兵は国内緊急事態でこれまでで最大となる対応をとり、ハリケーンカトリーナ以降でのメキシコ湾岸地域へ展開した陸軍州兵は4万2千名を超えた。また空軍州兵も千名以上が対応している。

カトリーナが起きた時点で世界各地、主としてイラクに派遣されていた州兵はおよそ8万名ほどである。

ほぼ2005年中、イラクの地上兵力の半分は陸軍州兵であった。これらの戦闘を経た部隊は多くの場合帰還後直ちに新たな、規格化編制へと改編を開始しており、その目的はこれら部隊を同一編制とし陸軍現役と同様の人員配置(manning)とすること、そして陸軍州兵はパートタイムの市民兵(citizen-soldier)であることからより安価に行うことである。


変革の影響は部隊の4分の3に及ぶ(Transformation affects three-quarters of force)

この変革により陸軍州兵全部隊の73%が影響を受ける、これは第二次世界大戦以来最大となる地上部隊編制改編である。この変革は2005会計年度から始まっている。

現役部隊と同様に、州兵の旅団戦闘団も3つの型となる。歩兵、機甲(これまでは重と呼ばれていた)、ストライカーである。旅団戦闘団に加えて、州兵では新たな規格化支援部隊をも配備する。6個火力旅団(Fires Brigades)、10個戦闘支援旅団(機動拡張)(Combat Support Brigades(Maneuver Enhancement)、11個補給旅団(Sustainment Brigade)、12個航空旅団(Aviation Brigade)、1個航空軍団(Aviation Command)と3個補給軍団(Sustainment Command)である。

常備部隊(the Regular Army)と同じく、8個の陸軍州兵師団は固有の編制を削り、規格化、展開可能な指揮統制本部へと変革される。

平時には、州兵師団本部は同じ地理的地域内に位置する4個か5個の旅団戦闘団の訓練と監督の権限を担う。戦時には、各師団は任務に応じて様々な数の旅団戦闘団と支援部隊が配される。

さらに、州兵師団本部は国内緊急事態での指揮統制を行使する能力を持つこととなる。ハリケーンカトリーナのときの第35歩兵師団および第38歩兵師団がその例である。

第35歩兵師団本部はルイジアナ州兵長官(the Adjutant General of Louisina)がハリケーン襲来時派遣された数万名の州兵を指揮するのを支援すべくルイジアナ州へ展開した。第38歩兵師団本部もミシシッピ州兵長官を支援し同様の任務についた。


州兵で8個旅団を削減(Guard losing eight brigades)

34個旅団戦闘団への移行により、わずか5年前と比べて陸軍州兵の戦闘部隊の建制はかなり削減されることとなる。2000年の時点で、陸軍州兵は各3個機動旅団(maneuver brigade)からなる完全編制の歩兵師団(infantry division)8個、くわえて独立旅団(separate brigade)16個、機甲騎兵連隊(Armored Cavalry Regiment)1個、歩兵群(Infantry Group1個、総計地上機動旅団或いは相当部隊数は42個であった。陸軍州兵の認定人員数(authorized strength)は35万名で今日と同じである。

今回の移行は冷戦絶頂期の1989年と比較するとさらに大きなものとなる。当時の人員数は45万7千名で州兵は機動旅団或いは相当部隊を53個配備していた。

州兵の他の兵科でも削減は大幅なものとなる。最も顕著なのは砲兵(Field Artillery)である。冷戦期から現在の17個砲兵旅団と1個砲兵軍団司令部が2008年には6個火力旅団へと縮小される。


10月以降計画に変更あり(Plan changed since October)

これら規格化旅団の名称について最初の公表があったのは10月にワシントンDCで開催された合州国陸軍協会年次大会においてであった。それ以降、州から多くの批評と話(evaluation and input)があり陸軍州兵の構想は数箇所で大きな変更があった。

おそらく最も顕著なのはヴァージニアの旅団戦闘団の名称と着用することとなる部隊章であろう。当初は同部隊は第29歩兵師団第116旅団戦闘団と命名されており、現在兵らが着けている第29歩兵師団の部隊章を着け続けることになっていた。

ヴァージニアの指導者らは同部隊を第116歩兵旅団戦闘団と名づけ、肩章(sleeve insignia)をかつての第116歩兵旅団、有名な”ストーンウォール旅団(Stonewall Brigade)"のものにした。この部隊章は南部連合のヴァージニア出身の伝説的な指揮官Thomas "Stonewall"Jacksonの馬上にある姿を象ったものである。

同じく10月の公表後の変更で、ルイジアナの第256旅団戦闘団は編制上からは"機甲”旅団戦闘団であるが、伝統の見地から”歩兵”と呼ばれ続けることになった。

このほか2個の機甲旅団戦闘団、アイダホ州の第116とテネシー州の第278はこれらの部隊が騎兵部隊としての長年の歴史を持つことから"騎兵”旅団戦闘団(Cavalry BCT)という名称となる。

また、各州の陸軍州兵G-3作戦将校の会議で第39歩兵旅団戦闘団(アーカンサス州)と第45歩兵旅団戦闘団(オクラホマ州)の訓練及び監督(training and oversight)を行う師団を入れ替えるべきとの提案がされている。提案では第39旅団戦闘団の訓練及び監督を第36歩兵師団が、第45旅団戦闘団のそれを第35歩兵師団が行うこととしている。

規格化部隊への変革で大きな問題となるのが陸軍州兵の歴史的な連隊、大隊の伝統と栄誉を保ちたいという願いである。多くの場合、当該の州、州兵局(NGB #National Guard Bureau)、合州国陸軍戦史センター(U.S. Army Center of Military History)が共同で伝統を保つため歴史ある連隊を新たな兵科へと転換することとなる。

全体として、規格化部隊への転換により州兵の砲兵大隊、機甲大隊の数は大きく減り、騎兵大隊(cavalry squadron)の数が増えることとなる。

(編集者注記 Les' A. Melnyk少佐(maj.)は州兵局広報に勤務)
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