SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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第1歩兵師団第4旅団の現況と規格戦力化の報道
出典 CSM
URL http://www.csmonitor.com/2006/0425/p01s04-usmi.html
原題 An army at war getting overhaul
日時 2006年4月25日
筆者 Mark Sappenfield | Staff writer of The Christian Science Monitor
他掲載媒体 不明
発信地 カンザス州フォートライリー(Fort Riley)
内容
#画像注記訳
#1枚目
夜明け前の運動:歩兵とともにコックも参加している、陸軍の組織的変化の印である。
MARK SAPPENFIELD

#2枚目
改革者: Donald Rumsfeld国防長官はより迅速でより柔軟性ある陸軍の推進を支持している。
YURI GRIPAS/REUTERS

#3枚目
チーム作り:フォートライリーにてGregory Escobar大尉(Capt.)が指揮塔に合図を送っている。従来の陸軍と違い、彼は部隊が派遣されたときにはこれらの兵士の大半を指揮することとなる。
APRIL BLACKMON/FORT RILEY PUBLIC AFFAIRS

でこぼこの草地、夜明け前のおぼろな闇の中、Patrick Frank中佐(Lt. Col.)はアメリカの新たな陸軍を一足揚げるたびに作っていく。

#以下全訳最後まで
ちょっと見た目には、第28歩兵連隊第1大隊のこの夜明けの運動は全く何も普通と変わらない様に見える、汗を一杯にかき、腹が鳴り、"hooah!"という掛け声。

しかし、ここでは1-28(第28歩兵連隊第1大隊)の歩兵とともに、コックと整備兵の一団も運動している。彼らが加わっているという事自体、1-28の兵らと汗を流しているということが第二次世界大戦が終わって以来、最も包括的な戦力再編(overhaul)の一環である。

Rumsfeld国防長官がより迅速かつより柔軟な陸軍を作ると語ったとき、これは始まった。その考えは1-28のようなより小型の部隊を重点とし、資材と人員を、これらのコックや整備兵などである、を陸軍の組織階梯のより低いところにまで配置することである。

より小型の部隊により大なる資源を与えることで、陸軍はこれらの部隊をより自己充足できるようにし、これにより国防総省の指導者らの選択肢が増える。かつては陸軍が地球上のどこであれ派遣する部隊の最小単位は師団であった。師団はおよそ2万名からなる。資源を下の部隊へと配分することで、いまではわずか3500名の旅団戦闘団を動員できるようになった。

これは新たな安全保障環境によりもたらされた根本的な変化である。冷戦中は、脅威はソヴィエトとの大規模戦争であり、陸軍を少数の大きな部隊に組織するのは理に適っていた。今日ではしかしながら、アメリカはますます小規模の紛争に直面しており、国防総省では世界各地をより容易に動けるもっと小さい単位が必要だと考えている。

すでに変化は軍の編組という難解な領域をこえて兵の日常生活にまで影響を与えている。

この夜明けの運動でみられるように、歩兵がこれまでの古い仕組みでは滅多に会わなかった兵らと一緒により頻繁に訓練するばかりでない。陸軍の新たに作られた旅団戦闘団の一員として彼らは同じ駐屯地で3年をともに過ごすのである。ともに訓練し、ともに生き、そしてやがては共に出征する。

"利点は我々が(略)これらの日々の活動を共に行うことだ"とFrank大佐(Colonel)。"そしてイラクへいくときは、よりうまくやれるようになっている"

これまでの転勤陸軍(the preipatetic Army)においては、兵らは駐屯地から駐屯地へせわしく異動し、3年間も一箇所に、一つの部隊にいることは考えられなかった。家族持ちの兵にとっては、とりわけ、新たな3年周期サイクル(three-year rotation)はある程度の正常さを約束してくれる。

第28歩兵連隊第1大隊と同じ旅団戦闘団に属する第16歩兵連隊第2大隊のJermaine Hampton大尉(Capt.)は"家族がある場合、一緒に過ごしていけることだ”と言う。

ともあれ、士官の多くにとっては、3年間を共に過ごすことはそれ以外にも大きな機会を与えてくれる。つまり、真のチームを作り出す機会である。

それこそが第7機関銃射場で起きていた。カンザスの突風が埃を歩道に舞い上がらせ、近くのアルミ屋根は太陽に照らされて白熱したストーブのように熱を放っていたこの日、Escobar大尉は部下達の間を大またに歩き回っていた。彼らは基礎訓練を終えてわずか1年の新兵ばかりで、Gregory Escobar大尉は彼らを教練を一つ一つ重ねて鍛え上げているのである。

大尉はある兵に薬莢の山を脇にのけるよう指示したかと思えば、また別の兵にはどうして曳光弾が目標の上を飛び越えているのかを説明していた。

これまでの陸軍であれば、これらの兵は部隊が1年の派遣をすることには他の部隊に転出しているであろう。しかし今からは、第16歩兵連隊第2大隊が戦争にいくときにEscobar大尉はほぼ確実に彼らの大半を率いることになる。

"これまでは分からないままで「上官はこうやるのが好きだぜ」"という具合だった、とEscobar大尉。「いまではある状況で一人ひとりが同反応するのかはっきりとわかる"なぜなら、奴らを知っていて一緒に訓練しているからだ。

それ以上に訓練の責任がより増すこととなる。第16歩兵連隊第2大隊長Ralph Kauzlarich中佐(Lt. Col.)は""自分が造り上げたチームで戦うことになる"と語る。

変革で頻繁に発せられる言葉が"規格化(modularity)"である。この言葉の根底にあるのは新たな旅団戦闘団それぞれが如何なる状況にも投じることが出来る独立した"モジュール”という考えだ。"我々の旅団戦闘団は国防総省のあらゆる司令部のもとで戦闘できる"とKauzlarich中佐。

たとえば、第1歩兵師団第4旅団戦闘団には次の部隊がある。
・第28歩兵連隊第1大隊
・第16歩兵連隊第2大隊
・1個騎兵偵察大隊(cavalry reconnaissaance squadron)
・1個砲兵大隊(artillery battalion)
・第610旅団支援大隊(the 610th Brigade Support Battalion)
・1個諸中隊大隊(special-troops battalion)
(憲兵小隊1個、通信中隊1個、工兵中隊1個、軍事情報中隊1個を含む大隊)

第610支援大隊長Rob Weaver大佐(Col.)(#原文ママ)にとって旅団階梯への集中は革命以外のなにものでもない。彼はイラクに規格化を終えていない部隊で派遣されたことがある。これが意味するのは必要な装備、人員をえるために師団へ掛け合わねばならなかったということである。

"整備兵を持っていなかったが、装備を修理する責任はあった"とRob Weaver。"今では装備も兵も全てあるから、(師団に)要求するため戻る(reach back)する必要は無い"

"イラクでは歩兵大隊1個に整備兵は3名だった"と彼。"今では大隊ごとに...整備をやる兵が50名だ"

それでも、規格化を批判する者はいる。平時においてすら陸軍全体を再編するのは、訓練、派遣、各兵のローテーションを編み直す事を考えれば大掛かりといえる。それを国防総省が二つの戦争のさなかにやろうというのは空前のことである。

多くの点でこの再編はイラクとアフガニスタンでの戦争とは別個のものである。そして陸軍の規模を巡るよくある議論では規格化、つまりどのように組織するかよりも兵の総数を扱っている。

それでも、そういった議論では国防総省も批判者も規格化を自分の立場を補強するため引き合いに出している。

国防総省は規格化の主な理由はより多くの兵員を戦いへ向けることである。人員を配置しなおし戦力を再編することで、陸軍は2010年までに旅団の数を33個から42個へ増やすことを望んでいる。

そうすれば陸軍の展開可能な部隊の数が増え、繰り返し派遣される重荷をより広く分散できるようになる。国防総省の規格化の専門家であるGregg Skibicki中佐は"これまでよりも非常に多くをこなせる戦力が必要だ"と語る。


一方、批判者はthe Institute for Defense Analysesの報告書を引用する。その報告書によると規格化はかえって派遣できる部隊の数を減らすという。工兵や憲兵に偵察部隊を旅団に含めることで、地域をパトロールする歩兵の数、これは内乱と戦うに当たって不可欠の機能であるが、を陸軍は減らしていると報告書は述べている。

国防総省は地域をパトロールするのは様々な職種の兵ができるから旅団内の戦力は全く低下していないと反論する。Skibicki大佐曰く、"憲兵は実際にあちらで検問所に配置されている"

戦時にこの変革を行うことである事が生じた。イラク戦争が開始されたとき、陸軍の旅団の多くは規格化の途上にあり派遣することができなかった。その間隙を埋めたのは州兵だった。

2005年はやく、イラクに州兵旅団10個がいた。陸軍の旅団戦闘団が仕上がるにつれて、州兵への依存は低下した。現在、イラクにいる州兵旅団は2個のみである。

規格化の計画が現在の速度で続けられるかは不明確だと専門家は語る。政府会計院(Government Accountability Office)によると計画の予想費用は280億ドルから過去二年間で倍に膨れて525億ドルとなった。また専門家の中には人員と資材を増加せずに陸軍を33個旅団から42個旅団へ拡大できるという前提に同意しない者もいる。

"それをやるだけの人員も装備もないかもしれないという徴候がある"とthe Congressional Research ServiceのAndrew Feickertは話す。

フォートライリーの指揮官らの間では、この仕事が困難ということは確実に分かっているが、それでもやり遂げようという熱意もまたある。Kauzlarich大隊長は語る。"我々は飛行しながら飛行機を造り上げている、それも戦闘しながらだ"
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