SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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対内乱に有能な部隊を目指して
出典 LA Times
URL
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-general9may09,1,1200767,full.story?coll=la-headlines-world
原題 Aiming for a More Subtle Fighting Force
General says U.S. troops can counter insurgency best by preserving Iraqis' lives and honor.
筆者 James Rainey Times Staff Writer
協力 Julian E. Barnes Times staff writer (ワシントン)
日時 2006年5月9日
他掲載媒体 不明
発信地 バグダッド
内容
イラクの米軍部隊の中には”自分が最大の敵”であり、イラク人を強圧的にあるいは無配慮なやり方で扱うことで新たな内乱者を意図せずして作り出していると、日々の軍事作戦を担う米軍司令官は語った。

#以下全訳最後まで
Peter Chiarelli中将(Lt. Gen.)は週末の部隊の訓練とその後のインタビューで、兵士に適度な力を行使しイラクの文化を敬意を持って扱う必要を再度強調する必要があると見ており、その理由の一端に内乱が根強く続き拡大していることがあると語った。

"我々がどうイラク人を扱うかが、我々が戦う内乱者の数に直接に影響を及ぼすことを理解する必要がある"とChiarelli中将はバグダッドから北のCamp Tajiにて兵、海兵数十名に講話(seminar)した後本紙とのインタビューで述べた。"一人殺すごとに、ざっと10人以上を作り出している"

外部の者が訓練に招かれるのは通常無いのだが、同中将は連合軍とイラク人との従来の関係を変えようとしており、無辜の市民の生活、名誉を保つという"新たなレベルへとうつる”よう呼びかけている。

しかし、Chiarelli中将は迷彩服を着た教室一杯の兵らに交戦規則を変えることはしないし、内乱者から引き下がることは求めていないと保障した。"攻撃的な心構えは保たねばならない。拳を引っ込めてはならない”と彼は、イラク国境警備隊の訓練を支援するためイラク国境の基地にまもなく派遣される兵らに語った。

中将は1月に連合軍の指揮の任についており、インタビューでは、米国の任務については楽観的であると語った。彼のみるところ指揮官と兵の70%が、イラクでは内乱者との戦闘と、街の指導者や地元警察を支援するといった同中将の言うところの"物理力以外”の戦術との釣りあいをとりつつ微妙な役目をこなさねばならないと理解しているという。

中将は彼の考えを広め始めてから、効果が出ているようにみえると語る。ここ2ヶ月間で、それ以前の2ヶ月と比較してイラク人に対する力の行使は3分の1へ減少し、米軍が殺害したイラク人の数は半分となった。中将は具体的な数字は明らかにしなかった。

サダム・フセイン政権が3年以上も前に転覆されて以来、米軍部隊の中には、医療物資を供給し、子供に飴や贈り物を手渡し地元の争いを仲裁するなどしてイラク人と良好な関係を築こうとしたところもあった。

しかし、専門家の中には軍は依然としてゲリラを拘束、殺害することに集中しすぎており一般住民をほとんど気に掛けていないと話す者もいる。

中将の週末の講話は米軍上層からイラク人と肯定的な関わりをすることを同国での米国の取り組みの基本的な姿勢にしようという新たな動きの現われである。

カリフォルニア州Montereyにある海軍指揮参謀大学(the Naval Postgraduate School)の教授Kalev Seppは米軍司令官らは1年以上も前により軽量でより忍耐強い方法へ移る必要があると判断しているが、"冷戦後の陸軍の精神様式と速度と火力の定式で戦闘するのを変化させようと骨の折れる努力”をしていると言う。

Sepp教授は対内乱の専門家でイラクの米軍の顧問であり、”将官が...このように極めて直接的に直截な言葉で米軍人に正しい方向に進む必要を語るのは元気付けられる”と話した。

方向を変えて違いをもたらすには遅すぎる、米国は引き揚げて、極めて切羽詰った緊急時を除いては少数の大基地にこもるべきだと話す人もいる。米国の存在という刺激がなくなることで暴力が弱まるのを望んで軍は完全にひきあげるべきだと論じる者もいる。

Chiarelli中将はワシントンでは、以前に米軍師団長としてバグダッドにいたとき、単純な労働集約的復興計画を進めたことでよく知られている。首都のSadr City地区で数百名のイラク人を仕事につかせて下水を作り、街の通りからゴミを片付けたことで民主党からも共和党からも彼は賞賛された。

かなりの間、バグダッドで指揮していたときのChiarelli将軍を含め師団長らは旅団長に戦闘と同じくらいに外交にも取り組むよう推し進めてきた。かつてはハマーの後部にある標識は英語とアラビア語で、"50メーター離れよ。さもなくば撃つ”と書かれていた。Chiarelli将軍は”さもなくば撃つ”の語句をダクトテープ(duct tape 配管修理用テープ)で覆わせた。

兵らが警察と社会奉仕的役割にふさわしい訓練はうけていないと考えている者も米軍内にはおり、将軍の言は受け入れがたいかもしれない。

将軍はイラクとイラン国境の暑い外哨2箇所を訪れたあとで空調のある教室で1時間40分にわたり週末訓練(training session)を行った。訓練を受けていた兵らはまもなく国境の基地へ向かいイラク兵を訓練し彼らの補給支援を行うこととなる。

将軍の話は様々な事柄を取り上げ、どうやって自爆者を探知するか、防爆眼鏡(blast-resistant protective glasses)を着用する重要性、将軍の言では”男性に接吻すること”、つまり米軍指揮官はときにはイラク人と友情を固めるために頬や肩にキスをすることなどについ手も触れた。

将軍は兵らから温かい歓迎をうけ、イラクの文化に適応しようとした彼の努力を話して笑いをとっていた。兵らは将軍が地元住民により穏やかな態度をとるよう求めたことについては聞かず、どこに行くのかとどんな補給を受けられるかに質問は集中した。

Chiarelli中将はイラク勤務は二度目で、前回は2004年3月から2005年3月まで第一騎兵師団を指揮していた。また、中将は三月のイラク国会開会式が連合軍がSamarra付近で行った大規模なヘリコプター強襲によりかすんでしまったことを残念がる。

中将は"イラク人が初めて政府とともに席につき話し合った”ことから関心を逸らすのを避けるため、強襲の日取りは容易に変更できただろうと話す。

また現在のイラクの不安定さには幾つかの要素が関わっていると述べ、そのうちに政府の樹立の遅れ、失業、同中将によると地域によっては70%に達し、多数の”怒れる若い男性”が内乱に加わる下地となっていることなどを含めた。

Chiarelli中将は基本的なサービスが欠如しているがゆえイラク人の間で不満がたまり続けていると話す。例えば、バグダッドでは一日電力供給は通常6時間かそれ以下であり、飲用可能な水を供し下水処理を行うシステムはぼろぼろで国の人口のたった約4分の1にしか届いていない。

これらの問題の多くは米軍の手の届くものではないが、第一線の部隊が自身の安全を守りイラクの治安を向上させるには長い道のりとなるだろうと話す。

米軍の振る舞いがどのように自身に跳ね返ってくるかの例として、Chiarelli将軍は兵らに、通訳が報道向けとして彼に伝えた話をした。
その話では、あるスンニ派内乱者を自宅で逮捕しようとしたところ、面子を立てるために外で手錠を掛けるよう求めた。

件の部族長を親族の前で縄目の恥辱にあわせないようするかわりに、19歳の兵は彼を地面におしつけて手錠(flex cuff)で縛り戸外へ引き立てた。

"さてこうして悪漢を通りから追い払ったことで気持ちは良いだろう"とこの行動を詳らかにしつつ将軍は語る。"しかし彼がしたことは何か? その部屋にいた全員は、(#イラクの"文化の中での名誉というものから、"アメリカ人くたばれ"と口にしていた"

将軍はインタビューで兵らが面している困難と、"戦友がある日吹き飛ばされるのをみて"の強い感情については認める。

"我々が彼らを撃つので日々の暮らしを営めないと心配している
(Iraqis worry they can't do their daily business without us shooting at them)"と将軍は付け加え世論調査をひきつつ話す。"どうしてだろうか。我々は怖がっているからだ。内乱者は我々に恐れさせるという点において信じられないほど素晴らしい仕事をしている"

"最初の出会いが否定的なものであるとき、諸君(の中には)20%に加わり、"まず撃ってから質問する”と決める側に入る者もいるだろう"と司令官は兵らに話した。しかし、将軍は部屋一杯の軍人、彼らの座席の下にはM-16小銃が置かれていた、にそうではなく"イラク人の命を救う”よう求めた。

Chiarelli将軍は兵らにこのような指示は"湖の脇の大きなシャンデリアのある宮殿に住んでいる将軍”からとあっては呑み込みがたいと分かっていると話す。

しかし、彼はこの考えを伝える必要を感じていると続ける。"もし本当に部隊の保全を気遣い、脇にいる奴のことを気遣い、そして自分が国に戻れることを願うならば、この文化を理解する(よう務める)必要がある"
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