SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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バグダッド治安計画仕切り直しか
出典 The New York Times
URL http://www.nytimes.com/2006/07/26/world/middleeast/26military.html
日時 2006年7月26日
原題 Battle for Baghdad Boils Down to Neighborhoods
Military Analysis
筆者 Michael R. Gordon
他掲載媒体 不明
発信地 イラク バグダッド 7月25日
内容
ブッシュ政権は火曜に発表したバグダッドにさらに部隊を移動させるというのは単なる数の上でのことでは無い。イラクの首都の支配を取り戻すための新たな戦略、そして部隊を展開する新たな方法に基づいているのである。

計画では市内全域に部隊を配分するのではなく、特定の地区に集中させ、その地域への出入りを制して内乱勢力や暴力的な民兵を一掃することを狙いとしている。

実質的には、この計画は"インクの染み(ink blot)"対内乱戦略の類型であり、ある地域を掌握し安定化し徐々に拡大していくというもの。今回は目標がイラクの僻地の都市や町ではなく首都、つまり発足したばかりの政府の所在地かつおよそ7百万人のイラク人が住む地であることが異なる。

計画は危険性を伴っている。計画では激しい内乱が続くアンバル州から米軍憲兵を転じることになっている。またバグダッドに米軍部隊を増強すれば、内乱側の攻撃も高まっているゆえ米軍の損害が一層増す可能性がある。

しかし、バグダッドはイラクを安定化する(secure)大きな取り組みの中では、軍事用語でいう"重心(center of gravity)"である。

宗派対立と無法な民兵により苦しむ首都の治安を再建するのは米軍司令官にとって必須であり、他の場所である程度これまでより大きな危険を進んで受けいれるほどなのである。

部隊を追加して送り込むのはバグダッドのイラク人が既に分かっていることを明白に認めることでもある。つまり、Nuri Kamal al-Maliki首相による当初のバグダッド治安計画が失敗したということである。

ここ二週間、レバノンおよびイスラエルと比較してさらに多くの市民がイラクで亡くなっている。

追加してバグダッドに送られる部隊には、ストライカー装甲車を装備した部隊、憲兵、そしてクウェートで予備となっている米軍部隊の実質全てが含まれることとなる。

重荷を等分に受け持つのを示して、追加される8千名は半分が米軍、半分がイラク部隊である。

市を一地区ずつ確保することで、米およびイラク司令官らは、イラク政府が必須業務を復興させ不安のうちにある大衆の間で支持と正当性を得られることを願っている。

地域が安定化したらば、イラク警察が支配を維持するために投じられ、米軍およびイラク軍は他へ手を差し伸べるよう解かれることとなる。イラク警察は米軍憲兵が付き添い、顧問および教官を果たすことになっている。

米国とイラクは最も容易な地区から始めることとなりそうだ、対立が極度となっている地区に取り掛かるまえにある程度の成功を示す必要があるとの計算の上からである。支配を広げつつも米軍およびイラク軍は市内のさほど確保していない地区で強襲(raid)を行う能力を維持する予定である。

戦争とは、手段とそれに対抗する手段の出し合いであり、新たな米軍とイラク部隊が対決する内乱勢力と民兵が反撃してくることが予想される。

バグダッドに向かうこととなった部隊、例えば憲兵などは西部の不安定なアンバル州へ当初宛てられていた。スンニ派が圧倒的なアンバル州で新たに警察部隊を建設することは米国の内乱に対する取り組みで死命的な位置にある。憲兵をバグダッドに転じることで、すでに過酷な任務をさらに厳しいものとするであろう。

しかし、この危険との釣り合いは米軍司令官も踏まえている。バグダッドの地域には警察署が117箇所あり、米軍司令部はこれを取り組みの主力とする。

"バグダッドは本当に勝ちを譲れない"と当地の軍上級報道官(the senior spokesman)であるWilliam B. Caldwell Ⅳ世少将(Maj. Gen.)は語る。"首相が着手し、Casey大将が着手した。我々はバグダッドで勝たねばならない。選択の余地は無い"

マリキ首相の当初のバグダッド治安計画は米兵7200名を含むおよそ5万1千名の軍、警察官が展開し新たに検問所を設けることを含んでいた。

"バグダッド治安計画開始から30日間で暴力の発生がごく僅かに下がった"とある米軍上級士官はこの問題を公に語る許可を得ていないことから匿名を条件に話す。"誰もが非常に高く期待していた。人々は劇的に暴力を低下させるのだと思っていた"

しかし、暴力はとどまることがなく続き高水準にある。テロリストの爆弾でシーア派が武装民兵を拡張し、中には極めて狂信的な内乱勢力と義を一つにする者もいるスンニ派を刺激するという悪循環がある。宗派間攻撃の連鎖は米軍にとって内乱よりも懸念事になっている。

首相の当初の計画は試練を経ていないイラク軍と警察にあまりに依存していたとの認識が目下ある。そこで米軍と米軍憲兵が増強されるのである。

送り込まれるストライカー部隊はM1戦車やブラッドレー戦闘車といった装軌車両よりも都市内で容易に機動できる装輪装甲車両を装備している。

新たな部隊展開の話にまして、この新たな計画は市井のイラク人の生活を向上する平行してのマリキ首相の政府の取り組みに多くを負っている。これはつまるところ、軍事、政治、経済の取り組みを慎重に調整することを必要とするものであり、統治能力を伸長しようとなおも苦労しているイラク政権にとってはたやすい課題ではない。

米軍およびイラク軍は地区を一時的に安定化することはできるであろうが、住民の忠誠心が最終的にどこに向けられるかは、住民の多くは治安向上を焦がれつつも様子見をしており、協力すれば確実な利益があると政府が示せるかに掛かっている。
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