SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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新たな対内乱教義、来月発行
出典 The New York Times
URL  http://www.nytimes.com/2006/10/05/washington/05doctrine.html?
原題Military Hones a New Strategy on Insurgency
日時 2006年10月5日
筆者 MICHAEL R. GORDON
他掲載媒体 不明
発信地 ワシントン 10月4日
内容
#画像注記訳
10月3日、バグダッド東部にて斥候任務中の米陸軍第172旅団の兵ら。左手に加わっている通訳がいる。
#訳終わり

#全訳
合州国陸軍と海兵隊は新たな対内乱教義の仕上げに入っている。同教範はイラクで得たきつい戦訓を基にしており、市民の福利と防護を軍事戦略の屋台骨としている内容である。

同教義は戦争初期、有効な対内乱教科書の無かったに見られた実例の幾つかには反対している。過度に攻撃的な強襲と拘束者虐待には釘を刺している。そのかわり、市民を防護し、基本サービスを復旧し、現地の治安部隊を迅速に育成することを強調している。

イラクにいる現在の軍指導者は教義にある考えの多くを既に受け入れている。しかし、軍事専門家の中には陸軍と海兵隊は、その他の脅威に備えつつも同教義を有効裡に遂行できるだけの兵力を有するか疑問を呈する向きもある。

水曜日、戦いがいかに微妙であるかはイラク内務省がある警察旅団をその要員が処刑部隊に関係している疑いで任務停止(suspend)したことで顕わとなった。この動きはイラク当局が政府部隊の中で活動している民兵という猖獗を極めている問題に対する取り組み中、最も正面からのものである。

新教義は、通常戦力に対して迅速かつ決定的な作戦において火力と戦場機動の利点を長らく称揚してきた軍の文化を変化させようという広範な努力の一環である。

”不正規戦へと移行する中、陸軍はこの教範を用いて文化全体を変化させようとしている”と2003年に陸軍参謀総長代行(the acting chief of staff of the Army)を務めたJack Keane退役大将は語る。”しかし、陸軍には十分な資源が無い、とりわけ人員面において、不正規戦へこのような大きな関与をしつつ、世界的な責務に応じるには”

教義は対内乱に関する新たな野外教範にまとめられており、来月発行予定である。しかし、非機密文書である最近稿をThe New York Timesが入手した。軍当局筋は最終版でも主な内容は変わらないと語る。

文書の骨子は人民の支持を勝ち得、内乱勢力を支持基盤となりうる(#層)から孤立させるに必要な機敏さを9つの逆説にとらえている。この任務は極めて込み入っており将校らは院生レベルの戦争(the graduate level of war)と呼ぶ。

共和国防衛隊やその他の敵戦力を撃滅するため火力を集中するかわりに、これはイラク侵攻の開戦後数週間は必要とされたが、教範草稿は市民の犠牲を最小限に抑えることを強調している。”より物理力(force)を行使するほど、より効果的でなくなる”と同教範にある。

地元の制度を築き上げて経済発展を促進することを強調し、教範は純軍事的な解決に重点を置きすぎることに対して釘を刺す。”戦術的成功は何も保証しない”

情報を収集し市民の必要を理解するために住民と交流する必要性をあげて、教義は大基地に引きこもることに対して警鐘を鳴らす。”部隊を守れば守るほど、安全で無くなる”。

軍はベトナム戦争後、総じて対内乱作戦に背を向けた。陸軍はソヴィエトの攻撃に対して欧州を守ることに傾注した。海兵隊は第三世界での遠征作戦に集中した。

"基本的に、ベトナム後、米軍の全体的態度は、こういう種類の戦争は二度と戦いたくないだった"と陸軍戦争大学(the Army War College)の戦史研究所長(the director of the military history institute)C. Crane陸軍退役中佐は語る。Crane中佐は新教義の主要な執筆者の一人である。"陸軍の考えはロシア人相手の大きな戦争を戦い、その他のことは無視するというものだった"

広く見られた前提として、軍が主要戦闘作戦の訓練を受けていれば、平和維持活動や対内乱といったより激しくない作戦は容易に扱えるというものがあった。しかし、この前提はイラクで誤っていることが証明された。実質的に軍には時代に応じた教義が無かった。様々な部隊が様々な方法を即席で講じた。文民政策決定者がイラクの復興に備えるのに失敗したことが問題をさらに複雑なものにした。

兵力数が限られていることも制約となった。2004年に内乱勢力の牙城であったファルージャを強襲する兵力を集中させるために、米軍司令官はイラク西部の町Hadithaから部隊を引き抜いた。内乱勢力は米軍の兵力が限られているのを利用してHadithaで警察を襲った。イラク人警官が処刑され、地元部隊を築く取り組みは著しく後退した。

ヴァージニア州Quanticoの海兵隊基地にある機関で研究生として勤務する退役海兵将校であるFrank G. Hoffmanは2005年に、海兵隊はときとして市民を守れるだけの兵力が無いと語っている。その結果、部隊は"見分けの付く敵を無害化する"のにはしばしば有効であるが、"伝統的名対内乱作戦が示唆する住民のもとに留まり続けて協働することができない"

新たな計画を作成しようという取り組みが1年前、David H. Petraeus中将、カンザス州Fort Leavenworthにある陸軍諸兵科連合センター(Combined Arms Center)司令官とJames N. Mattis中将、海兵隊戦闘開発軍(the Marine Corps Combat Development Command)前司令官にして海兵第Ⅰ遠征軍現司令官の下で始まった。Crane大佐、John A. Nagl中佐、Douglas King海兵大佐も主要な執筆者に加わった。

学会や民間団体の専門家も意見を求められた。6月に草稿が完成して意見を求めるため回覧された。ほぼ800件の反応が寄せられたが、軍当局筋によると新教義の内容を変えることは無いという。

"これまでの対内乱作戦における最良の実例やイラクやアフガニスタンでの戦訓を組み込み、軍が現在の戦闘に成功しかつ将来に備える助けとする"とNagl中佐。

教義の執筆にあたっては、軍は対内乱に関する古典、アラビアのローレンスことT.E.Laurenceやアルジェリア出の経験から一部で知られるDavid Galulaからも引用している。

Crane大佐は教範に盛り込まれた考えは既に軍に浸透していると語る。"多くの点で、これは底辺からの変化だ"と大佐。"ソマリア、ハイチ、ボスニア、コソボ、そして今イラクやアフガニスタンに居た若い兵は我々がなぜこれをやらねばならぬか分かっている"

教義が執筆されている間にも、軍は戦争大学や演習場での教授内容を見直して対内乱を強調するものとした。カリフォルニア州のthe National Training Centerでは、かつてのソヴィエト型の敵に対する戦車戦はイラクやアフガニスタンへの途上にある部隊向けの戦闘事前予行へと変わり、そこでは内乱勢力、民兵、民間人を演じる演技者との模擬作戦を行う。

フォートレーベンワースの諸兵科連合センターの訓練計画管理者(training manager)である
Dennis Tigheは、事前予行は部隊が新たな対内乱任務に備えるのに必須だと語る。しかし、陸軍はあまりに負担が大きく、かつあまりに多数の部隊が訓練センターでのイラクやアフガニスタンの事前予行に重点を置いているため、陸軍は北朝鮮のような重装備の軍隊に対する高烈度戦争の経験がほとんど無い若手将校の一団を育てているのではないかという懸念も広がっている。

"人々が少々懸念していることの一つだ"とTighe氏。

対内乱教義はイラクの先を見据えようとしているが、模範として2005年に陸軍の第3機甲騎兵連隊の例をあげている。同連隊はイラク治安部隊と協働してタルアファルで内乱勢力を掃討し、町をイラク軍と米軍が保持し、そして再建を促した。この方法は"掃討、保持、建設(clear, hold, build)"で知られる。

イラク勤務経験を有する、ある軍将校は米軍は十分な勢力があるときには来る教義の教条をおおむね遂行してきたと語る。しかし、市民を守るのは兵力を要する任務である。この将校はイラク人を適切に脅迫から守る、これは対内乱戦略の中心となる要素であるが、には十分な米軍及びイラク軍がいない地域があると指摘する。

"十分な戦力を有する部隊は教義を適用して効果をあげてる"と将校。同将校は軍事政策について話す権限が無い。"十分な戦力の無い部隊は自身を守りつつ敵を撹乱するため強襲を行えるのみだ。住民を有効に守り、イラク軍と協力するに十分なことができない"
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