SBCT関係論文翻訳
1999年10月AUSAの昼食会にて時の米陸軍参謀長エリック=シンセキ大将は演説を行った。陸軍の変革・再編・革新の道程標となる出来事であった。
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バグダッド治安回復作戦、戦闘外哨の模様
出典 washington post
URL http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/02/28/AR2007022802217_pf.html
原題 Soldiers Shift to Baghdad Outposts
Smaller Bases Expand Troop Presence in Capital but Also Pose New Risks
筆者 Joshua Partlow
Washington Post Foreign Service
日時 Thursday, March 1, 2007
掲載紙面  A01
他掲載媒体 不明
発信地 バグダッド 2月28日
内容 全訳

 2週間目にはいったバグダッド治安回復作戦(Bagdhad security plan)により戦術が大きく変更され、米国兵らは広大な要塞都市を出て、首都でも極めて危険な地区に小規模の外哨(outpost)を多数設けつつある。

 人心を獲得するがためには人々の間に部隊を常に配置することを求める対内乱作戦の理論の知見に基づき、米軍部隊は新たに設けた基地でイラク側の相方とともに活動し、戦場情報をこれまでよりも多く入手し、常に(#訳補 地区に)留まり続けることで武装勢力が自由に移動するのを許さぬ姿勢を打ち出している。

 しかし、これらの利点の一方では、米兵らは、外哨により自分たちに対する危険が増大したことやや、宿舎を守るため巡察から兵を振り替えねばならないことを口にしている。この危険が現実となったのが今月、バグダッドから北のTarmiyahにて米軍外哨にて車爆弾が爆発し、米兵2名が戦死、その他29名が負傷した事件だった。

 バグダッドの西部にあるJamiyah地区にある新たに設けられた米軍とイラク軍の共同基地(U.S.-Iraqi base)では、米兵の1個小隊が正門を警備し、屋上から監視していた。

 「こういった小さい外哨は、晒されている。この外哨への経路は極めて限られて、奴らが我々を監視しているのは間違いない」と、外哨の一帯で活動している内乱勢力についてMarcel Weaver二等軍曹(Staff Sgt.)35歳は語る。擲弾による「攻撃(grenade attack)がすぐにでもあるだろうね、請け合うよ」と同軍曹。

 米軍は共同警備基地(joint security station)の予定およそ30箇所のうち15箇所を既に開設した。またあわせて数は詳らかでないがそれよりも小規模の戦闘外哨(combat outpost)をも設けている。米軍広報官はバグダッドで運営されている外哨の数および外哨に対する攻撃回数の問い合わせに応じなかった。

 日曜の早く、Jamiyah基地の米陸軍大隊長は上級指揮官(top staff)らを基地の作戦室(control room)に集めた。この作戦室はかつては婚礼式場であったこともある。そして基地のすぐ外での悩みの種となっている暴力の傾向について話した。一日前に、正門から数百ヤードのところで、内乱勢力がロケット擲弾をイラク側が警備する検問所に撃ち、続いて小銃の一斉射撃があった。そして、米軍部隊が対応しようと駆けつけると車爆弾2発を炸裂させた。

 「どうしてこの検問所は磁石のようにひきつけるんだ?」と大隊長のDale Kuehl中佐(Lt. Col.)はバグダッド西部の大きな空中撮影地図を見ながら問うた。「なぜいつも攻撃を受ける?」と重ねて問い、一同を促した。

 部下らはここのところイラク側および米兵が戦闘に見舞われているスンニ派地区に入ったことで内乱勢力にとって魅力的な的となっていると答えた。Kuehl中佐は伏撃は米兵を釣り出すために仕組まれているのだろうと同意した。「そうだ、奴らは我々がここに居ることを見極めたろうし、出るときに使う経路も把握ずみなのだろう」と中佐は話す。

 その日遅くになって、大隊がAdil地区の今は商っていないショッピングセンターに設けた別の外哨から約50ヤードのところに迫撃砲弾2発が着弾した。爆風がハマーに吹き付けてタイヤ三本がパンクした。Al-Khadraa地区の警察署に設けられたさらに別の新たな外哨では兵らは銃撃や、外哨への経路沿いのゴミの中に仕掛けられた一連の路肩爆弾に見舞われている。

 「我々が監視されているのは確実だし、奴らが我々の弱点を探しているのも確実だ」とKuehl中佐。同中佐は第1歩兵師団に配されている第5騎兵連隊第1大隊を率いている。「この場所では部隊防護を果てしなく強化することになるだろう。毎日通けて、事前予行もして策を練る必要がある」

 部隊は今週、二階建ての本部棟の北側と南側に新たにコンクリの防爆壁を築く計画である。Kuehl中佐は部下に敵の視点と実例から基地を攻撃する方法を想定するよう、つまり"レッドチーム(red team)"方式をとるよう指示した。屋上には毎日常時、土嚢を積んだ機銃座4箇所に兵が配置されている。

 「ちょっと怖いと感じるね」と、銃座でベルト式給弾のM240機関銃を握っているPeter Lahoda二等兵(Pvt.)22歳は語る。この銃座にはこれまで3回、下の通りから弾が飛んできたことがある。Peter二等兵の傍らには等身大の米兵の服装をしたマネキンがあり、中指を立てている。つまり、通りからの銃撃に対する囮である。Peterは攻撃は通りすがりの銃撃であることがしばしばだと話す。つまり自動車の後部座席やトランクの蓋に開けた穴から撃ってくるのだ。「ここにいると、ここで起きていることの一部になっているとはっきり感じる。自動車仕掛け爆弾(VBIED)も見れるし、200mくらい先の爆発も見れる」と語る。VBIEDとは軍の用語で自動車爆弾のことである。

 基地の安全に懸念があるため、肝心の任務、イラク治安部隊との協力に制約が加わっている。基地のイラク兵は米兵が機密情報を扱う作戦室(operations room)には入室できない。またイラク兵は米兵が一帯を監視している屋上に上がることも許されない。イラク兵は一階に住んでいるが、米兵らは二階には立ち入らせない。情報によってはイラク側指揮官にも伝えられるが、低い階級の兵らは任務説明(briefing session)からは締め出されている。この扱いの大きな理由は米側が内乱勢力に情報が漏れるのを疑っているゆえである。

 「情報漏れの可能性はある」とRamiro Roldan大尉(Capt.)25歳。「これこれのの位置に車を止めてこれこれの一帯を包囲捜索すると彼らに話したら、自動車仕掛け爆弾の攻撃をそこで受けることはありえる」

 「ここには来たばかりで、彼らをそんなには信頼できない」とFreddie Torres軍曹(Sgt.)。

 大隊がかつてはイラク治安部隊が使っていたこの建物に引っ越してからまだ1ヶ月である。米兵は人の排泄物、ごみ、猫の死体が散らばる敷地を片付けた。

 米兵の中にはイラク側と共に通りを昼間巡察し、夜には茶を飲みつつドミノを遊ぶことで戦友の絆が育ちつつあると話す者もいる。又米兵同士もバグダッド空港近くのCamp Libertyでのビュッフェスタイルの食事に空調の効いたジムを後にして、簡素極まりない住処、寝袋で睡眠をとり、シャワーもトイレも無く、排泄物は燃やす生活をともにすることで互いの結びつきが強まっている。

 「Camp Libertyはクウェートにいるも同然だった」とTorres軍曹。「Libertyにずっといたら、敵に戦いを仕掛けることはない。ここにいれば少なくとも脅しにはなる、我々がここにいて奴らに戦いを挑む構えは十分だと分かるからね」

 Kuehl大隊長は、時間が経つにつれ、小さい基地で活動すれば住民も近所に警官がいるようなものだと安心して受け入れて危険が近づけば知らせてくれるようになるから兵にとっても安全となるだと考えていると話す。

 「情報が一層入るようになり、情報を得れば目標も精度良く掴みやすくなり、目標を精度良く掴めるようになれば地元民を傷つけずに通りから一層悪人を追い払えるようになる」とKuehl中佐。「そしてここに出て来た理由のもう一つが、これは我々がかなりの間任務の中で見失っていたと思うのだが…人々を守ることだ」

 米軍指揮官らは共同警備基地や戦闘外哨の配置箇所を選定するのに部隊が内乱勢力をもっとも妨害できることを基準とした。Kuehl中佐はal-Khadraa外哨の二階に小隊を置いたのは同地区を通っての武器の移動を止めるためだと話す。

 部隊が入ってから最初の10日間は、通りすがりの盲撃ちがあり、入り口の外の通りで少なくとも爆弾4発が炸裂したと小隊長のBrian Larsen少尉(Lt.)23歳は語る。

 「部隊の防護手段については、この基地は改善が必要だ」とKenneth Chaney一等軍曹(Sgt. 1st Class)。

 兵らは寝室の窓に砂嚢を積み上げ銃座には緑の網を垂らした。そして、外に照明をつけて外壁の高さを数フィート嵩上げして銃撃の危険を減らそうと計画している。

 警察署で自分のベッドに座り、James Simpson軍曹(Sgt.)30歳、アトランタ出身は自分を取り巻く脅威に対する備えはできていると話す。

 「確かにより晒されてはいるが、あえて選んだ危険だ」と同軍曹。「みんなにとって一番安全な途は急いでやつらを叩くことだ」
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